psych0013

A SPLASH OF COLOUR
V.A.
(WEA 英国 1981)
K58415


■60'sの末に当時のModsシーンから発生したイギリスのサイケデリックムーヴメントは、政治的な臭いも絡んでいたアメリカのサイケムーブメントとは一味違い、POPでカラフルでFreakyである事を身上とするとても楽天的なイギリス特有のシーンでした。 そして80年代初頭のイギリス、60's psych・Poppsychを嗜好していた一握りのリバイバルMood達のによってサイケデリックリバイバルシーンが形成されました。ファッション性が非常に強いシーンであったためか短命なシーンでしたが、The RegalやSweetCharityなどのサイケboutique、そしてLe Kilt, Flower Cellar, Clinic, Planetなどのサイケclub・Partyがシーンの中心となり、夜毎freakyなサイケデリックパーティーが繰り広げられていました。このアルバム「A SPLASH OF COLOUR」は、Mood Six, High Tide, Miles Over Matter, Marble Staircase, Earwigなど当時のシーンを象徴する9つのバンドの作品が収録された、当時のシーンのサウンドに触れることが出来る唯一のアルバムです。

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PLASTIC LAND
Color Appreciation
(Lolita 仏 1984)
EV101


■ アメリカ・ミルウォーキーのサイケバンドPLASTIC LANDのファーストアルバム。60'sのガレージサイケやBYRDSの焼き直しでオリジナリテイーに欠けたバンドが多かった、80年代初めのアメリカのサイケデリックシーンの中で60'sUKPsych指向のPLASTIC LANDは異質な存在でした。 彼等はUKPsychのエッセンスを上手くサウンド、ムード、ファッションに取り入れながら、独自のサイケサウンドを繰り広げています。 ぐるぐる回る鏡張りの部屋の中で、色とりどりの火花がスパークしているみたいなポップだけどアグレッシブなPLASTIC LANDのサイケサウンド。まだ聴いてない人は聴いてみて下さい。

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Faust
Faust
(Recommended 英による再発 )
RR one


■ 60's後半から70's初頭、ドイツのヴュンメという街にあったコミューンの中から産まれたバンド、Faustの1stアルバム(1971リリースの物の再発)。 脳みそに電極をぶち込んで100万ボルトの電流が流されたかのような音のうねりの中にローリング・ストーンズとビートルズの曲の断片が見え隠れしながらスタートするこのアルバムには、あなたを確実に別の世界に連れて行ってくれるサウンドが詰め込まれています。サイケデリック、現代音楽、フリージャズ等の音楽的流れが混じり合ったFaustのfreakyでtrippyな音の世界にぜひ一度旅立ってみてください。レコード、アルバム・カヴァー、インサートが全て透明っていうのもいかしてます。日本のポリドールレコードからCDも発売されています。

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DIMENTIA 13
DIMENTIA 13
MIDNIGHT RECORDS (米国1985年)
MIR LP 116


■ アメリカ・オハイオ州から登場したDIMENTIA 13の1Stアルバム。POTとACIDにどっぷり使ったアメリカのteenagerバンドでこそ成しえる、脳みそが痺れる様なイカレタサイケサウンドが満載されています。teenバンドだけに演奏は稚拙ですが、サイケなムードはばっちり醸し出してくれます。紫色の煙が、スピーカーからモクモク出てきそうな音してます。SYD BARRET,ROCKY ERICKSON,FUZZ TONES,ELECTRIC PRUNESなどにインスパイヤーされたとアルバムに記されています。

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C.A. Quintet
Trip Thru Hell
再発・PSYCHO (英国1983年)
Psycho12


■ 米国ミネソタ州・セントポールで、1966〜1971年の期間活動していたC.A.Quintetのアルバム。オリジナル盤は1969年にリリースされており、伝説的なPsychedelic Classicアルバムとして、現在もサイケコレクターの間でバカみたいな高値で取り引きされています。炎熱地獄のような場所で苦悩する人間といった感じのジャケットが印象的なこのアルバムにグルーヴィー、フラワー、サンシャインといった様なよくあるサイケの要素は全く無く、魂を引き抜かれ悪夢の中をあてもなくさまよい続けているといったムードのサイケ世界が繰り広げられています。部屋の灯りを消しろうそくの炎を灯して楽しみたいアルバムです。1995年には、SANDAZED MusicからCD化されて再発されており、CD盤には、アナログには入っていない曲も色々入っていますので(Bury me in a marijuana field・「私が死んだらマリファナ畑に埋めて下さい」なんていかにも69〜71年アメリカ的な曲も入っています。)お得です。まだ聴いた事なない方、是非聴いてみてください。
Have a nice TRIP*

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Neighb'rhood Children
ACTA RECORDS (米国1968年)
A38005


■ サイケムーブメント全盛期のサンフランシスコで活動していたネイバーフッドチルドレンが残した唯一のアルバム。女性ボーカルを含む、バンド構成から、どうせジェファーソンエアプレーンのを真似たバンドだろうと思わせ、又、大人しめのジヤケットデザインから、ポップでソフトなハーモニーを売りにしてるバンドじゃないかと思わせますが、そんなことはありません。このアルバム一枚で消えて行った無名のバンドですが、彼等の残したこのアルバム、アルバム全編を通し、ファズギターとサイケデリックエフェクト満載なサウンドに水晶のように透明感のある女性ボーカルが乗っかり、とってもコズミックでトリッピーなサイケアルバムに仕上がっています。とりあえずジャケットだけ見ると、「別に聴かなくてもいいか」と思わせてしまうアルバムですが、見かけたら聴いてみて下さい。 ポップで狂気なサイケ世界が繰り広げられていますよ。